2024年04月03日
フローリングコラム
オスモやリボスと言った自然塗料ってなんですか?
Q: オスモやリボスと言った自然塗料というものをよく聞きますが、どういったものなのでしょうか?
A:リボスの自然塗料とは、植物油や鉱物蝋、鉱物顔料など天然素材を使用した環境に優しく、人に安全な成分で構成された塗料です。一般的なウレタン塗料などは、合成樹脂から構成された塗料です。
近年、技術の進化に伴い合成樹脂を主成分とした塗料が開発され、様々な機能を持ち、高い耐久性を備えた塗料が次々と登場しています。しかし化学物質過敏症やシックハウス症候群などの化学物質による健康被害が問題となり、古くから使用されてきた亜麻仁油や柿渋、蜜蝋などが見直され、石油由来の成分をなるべく除去した自然塗料を選びたいと考える人が増えてきました。合成樹脂の高機能塗料もホルムアルデヒド等の室内空気汚染化学物質への対策がすすみ、環境や人に優しいものへと改善されています。
自然塗料は、木に浸透して表面に塗膜を作らないため、木材本来の美しい木目や質感が保たれた仕上がりになります。亜麻仁油やヒマワリ油などの植物油で木を保護し、カルナバロウなどの植物蝋で木の表面に撥水性や防汚性を付加して耐久性を高めます。ただし、塗膜をつくらないので時間の経過と共に機能が低下するので定期的なお手入れが必要です。しかし塗料を塗り重ねることによって機能を回復することができるので保守性に優れているといえます。
天然由来の成分で構成される自然塗料であっても化学物質に変わりありません。化学物質過敏症の症状を引き起こす可能性があり、絶対的な安全性が保証されるわけではありません。